平和と命と人権を未来へ繋ごう

憲法が施行されて71年。「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」の日本国憲法は第2次世界対戦の反省から誕生した。日本が70年以上戦争をしなかったのはこの憲法があったからだと考える。

しかし、特定秘密保護法の制定、集団的自衛権の容認、安保関連法案の制定、テロ準備罪の制定そして9条改悪へと、安倍政権は日本を戦争のできる国へ大きく舵を切った。断じて許すことはできない。子どもたちへ平和な社会を引き継ぐことが、大人の責務であると、5月3日有明の憲法集会へ参加した。

ゲストスピーカーから多くのことを学んだ。竹信三恵子氏は戦争時には国家予算に占める軍事費の割合は70%になることから(1944年は85.3%にもなっていた)、9条は軍事費を抑え、市民の日常生活を支えていると説いた。清末愛砂室蘭工業大学准教授(憲法学)は、辺野古基地建設反対のデモで機動隊車に囲まれて移動の自由を奪われたた体験から、安倍政権は平和的に生存する権利を侵害していると訴えた。山内敏弘一橋大名誉教授は9条に自衛隊を明記することで軍事化が進み、文民統制が利かなくなる危険性を指摘した。オシドリ漫才のマコ&ケンは3.11原発事故が起きるまで、原発・原子力に無知だったことを反省し、「『原発と憲法』は同じだ、民主主義は誰かの意見をうのみにしてはいけない。自分で調べ考え行動すること。」を私達に呼びかけた。

愚かな市民が愚かなリーダーを選ぶことの無いよう、私達はフェイクニュースにだまされることなく、事実を読み解く力をつけていくことが必要だ。

沖縄問題・フクシマ問題・高校生平和大使・朝鮮高校の無償化など各地で人間の尊厳を盾に人権を訴える力は強かった。集会に6万人、「安倍9条改憲NO!憲法を活かす全国統一署名報告」に1350万人。この力をさらに結集して、不断の努力で未来へ平和をバトンタッチしよう!

 

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