サービス付き高齢者向け住宅を見学

 海老名ネット福祉部会では、2月、大谷南にあるサービス付き高齢者向け住宅を見学しました。安否確認と生活相談のサービス付きの高齢者用賃貸住宅です。2011年に国土交通省と厚労省の「高齢者住まい法」に基づいて制度化されました。1戸当たり最大100万円の補助金などの政策で、2013年秋には13万戸が建てられました。入居時の一時金不要、集団生活も不要と自由度が高い、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を見学し、高齢者の住まいのあり方を考えました。

 20125月に開所、バリアフリーの2階建て、1階が小規模多機能施設、2階がサ高住9戸で、社会福祉法人が運営しています。サ高住入居者は、要支援1から介護4までの女性5人・男性4人。敷金不要で、1か月の費用は要支援17/月~介護20/月。全員が小規模多機能施設利用者として登録しているので、デイサービスの利用、昼夜を通しての訪問介介護サービスも受けることができ、入居者の多くは介護度が軽くなっていくようです。見学している時も、1階のデイの歌声が聞こえ、気配が伝わってくるので、孤独感はありません。寝たきりになったら、他施設へ移動が必要で、サ高住も終の棲家にはならないのです。海老名市のサ高住はここを含め2か所、特養の待機者は300人。圧倒的に多い在宅高齢者をサポートする、地域包括ケアシステムの構築が急務と感じました。

  

 

 

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