統合失調症~ドラマで学ぶ回復力を高める会話~

2015年11月30日 00時52分 | カテゴリー: 活動報告

 以前、市内統合失調者者の家族会を訪ねて、未だに「精神分裂病」と社会的に恐がれて就職や、住居に困っていることや早期発見・治療の必要性を伺っていたので、市の総合福祉会館で開催された「統合失調症について、みんなで、聞いて、話してみませんか?」に参加しました。主催は「トライアングル」、統合失調症の家族会「2πr」、支援ボランティアの会「つばさ」、作業所「エアリアル」の市内3団体が、精神障がい者を支援していくことを目的として2015年4月に発足した会です。

 統合失調症の研究者高松信子氏の監修DVDを鑑賞した後、「共感する」「褒める」「頼みごとをする」「嫌な気持を伝える」の4つのキーワードごとにグループ分けし、意見交換をしました。統合失調症者との会話では、その方の現在位置(できることとできないことがわかっていること、気持ちに波があること)を理解することが、回復力を高め、社会的復帰につながるとの説明があり、納得しました。うわべだけでなく、相手を知ろうとすること、理解しようとすることが自然と態度に出てくると当事者の鋭い指摘がありました。信頼関係が基本にあることは、人間関係の基本といえます。当事者・家族・支援者と様々な立場からの意見が聞くことができました。

統合失調症は緊張‐リラックスを司る神経の系列の障害によって幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患ですが、薬物療法と本人・家族の協力、社会の理解によって、地域社会のなかで「普通の人」として生活していけます。およそ100人に1人弱が罹るといわれ、誰しもが体験しうるような病気のひとつです。しかし、身体・知的・精神の3障害の中で、行政の対応は精神障害が一番遅れています。海老名市では精神障がい者数の把握は2007年からです。9人だった2級の精神障がい者福祉手帳発行数が18年経った現在827人と急激に増加しています。障がいへの啓発事業を増やし、障がいがあってもなくても、その人らしく生きることができるノーマライゼーション社会を目指していきたいと思いました。