茶色の朝から黒い夜へ

2013年12月5日 03時08分 | カテゴリー: 活動報告

 

 特定秘密保護法案が衆議院で11月26日強行採決され、12月6日の会期末に向け、直前の12月5日にも参議院で強行採決されようとしている。何としても成立させてはならない法案です。独立国家としての安全保障上の機密を守ることは、自衛隊法や国家公務員法に既に制定されていて、これ以上の法案制定は不要です。恣意的な秘密指定、その正当性をチェックする第三者機関が明文化・確立されていないこと、情報漏えいに対する厳罰化(最高懲役10年)は報道の自由、国民の知る権利、思想信条の自由が反故にされ、大きな問題です。統制された情報は戦中の「大本営発表」と同じです。国民主権、民主主義は否定され、政府権力の思いのままの、独裁政治・強行政治になりかねません。それは、戦争への道です。

 国際紛争を戦力により解決をしないことが、戦後の日本の歩んだ道です。68年間、戦争によって命を落とした国民が一人もいないのは、世界に誇れることです。私は、平和活動をしている市民の皆さんと「市民発・平和の会」を結成して、「戦争体験を聞こう」を3年連続で開催しています。今年は10月12日(土)午後に文化会館120会議室で開催しました。東京大空襲と長崎被爆のお二人のかたの体験談は会場いっぱいの参加者の胸に深く共鳴しました。特に、3人の中学2年の女生徒は、合唱発表会で「HEIWA  NO 鐘」を歌うとき、戦争体験者の心に寄り添った発表にしたいという参加で「戦争のむごさ、命の尊さ、平和であることの大切さ」の感想が発言され、その場でハモッてくれました。「命のバトンがつながった」と参加者全員で感激しました。 

 次の世代へ平和な社会をつなげることが私たち大人の責任です。フランク・パヴロフが著した「茶色の朝」は「ごく普通の」国家が、日々の生活に知らぬ間に忍び込み、人びとの行動や考え方をだんだんと支配するようになるさまを描いたショート・ストーリーです。 12月3日のNHK「ニュースウオッチ9」とテレビ朝日の「報道ステーション」では参院国家安全保障特別委員会の参考人質問を取り上げていた。NHKは3人のうち賛成の瀬谷俊雄氏(銀行家)と反対の江藤洋一氏(弁護士)の発言のみ放映し、テレ朝は3人目で反対の日比野敏陽氏(新聞勞組委員長)も放映し、瀬谷氏が他の2人の意見を聞いて、審議の慎重な運びを要望したところまで放映した。NHKの経営委員人事には安倍政権の関与が強まったこともあり、既に情報統制が入っているように感じられた。

今の日本はもう軍靴の音が聞こえてきそうな、黒い夜です。気が付いたら、戦争に突入していたとならないために、特定秘密保護法案は絶対に成立させてはいけません。その先に、改憲がちらついています。