世界報道写真展から平和を願う

2011年7月27日 22時31分 | カテゴリー: 活動報告

 「世界報道写真展」から平和を願う
恵比寿の東京都写真美術館で開催中(6.11〜8.7)、プロの写真家の目を通して、昨年1年間の動きが見える。前々から行きたいと思っていた写真展を日常の合間を見つけて駆け足でみてきた。

 私たちは、世界各地で起きていることを、様々なメディアを通して情報を得ていると思っているが、情報の多さにかまけ、意識に残っているものは少ない。地球の一市民として、知っておくべきことは多かった。

 今年の世界報道写真大賞の被写体はアフガニスタン人の18歳のビビ。暴力を振るう夫の元から実家に逃げ帰ったが、タリバーンによって捕らえられ、「逃亡の罪」で夫の手で耳と鼻を削ぎ落とされた。写真に写る彼女の目、怯えているより抗議・非難の眼差しだ。視線の矛先は夫、イスラム教、いや、あらゆる理由をこじつけて紛争の絶えない現代社会に向けられているのではと思えた。

 私がもっとも惹きつけられた写真は「オレンジ剤(枯葉剤)の後遺症を患うベトナムの少女」。枯葉剤は1960年代半ば、ベトナム戦争が激しくなるにつれ、抵抗勢力撲滅のため、大量にアメリカ軍が空から撒いた。40年以上経ってもその影響は親から子へ孫へと強く、今も残っていて、人々を苦しめている。9歳のグエン・チー・リーの顔は異常に大きく、視線は定かではない。1975年ベトナム戦争は終わったが、彼女のなかでは終わっていない。生まれながらに戦争の影響を受けている。

 民主主義の発達していると思われた北欧ノルウェイーでも、テロが起きた。貧困・宗教・民族の違いが扮装をもたらし、戦争に繋がると以前、訪れた川崎市平和館で表示されていた。武力での解決はありえない、戦争に正義はない。ジャーナリストむのたけじ氏の「違っているから分かり合える」の言葉を思い出す。

 平和は足元から。海老名の夏は、市や民間団体の写真展示会・語り継ぐ会・映画会が開催される。親子でぜひ参加してほしい。そして、子どもたちに広島・長崎の原爆記念館を見学してほしいと思う。海老名でも、夏休みの企画として、市主催で取り組めるようにしていきたい。人間の存在そのものを否定する戦争を二度と起こさないために。